厚生労働省が令和6年5月17日に発表した令和6年第19週(5/6−12)の「新型コロナウイルス感染症(CОVID−19)の発生状況等について」によると、全国の定点当たり報告数は2.26。前週よりも約0.5ポイント増加しました。これまで13週連続減少を続けていた新型コロナウイルスですが、再び増加傾向になるのでしょうか?感染症に詳しい大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長の安井良則医師は「前週(第18週)のデータはゴールデンウイーク期間のもので、多くの医療機関が休みのため例年患者報告数は減少します。ですので、今週の増加はある程度織り込み済みですが、その中でも沖縄は顕著に増加しており、鹿児島でも数字は高くなっています。
全国的に増加していくという兆しは今のところ見られませんが、患者の発生は続いていくのではないかと予測しています。当院でも、新型コロナウイルス感染症で入院される方は、今もいらっしゃいます。ワクチンを接種していない方は症状が重くなる傾向があり、高齢者や基礎疾患がある方の重症化予防にはワクチンが有効だと考えています」