厚生労働省が4月12日に発表した「インフルエンザの発生状況について」令和6年第14週(4/1−7)によると、全国のインフルエンザ定点当たり報告数は5.10。
去年の10月以来、久しぶりに10を下回りました。すべての都道府県で前週(第13週)より少なく、10を超える県は山形11.47と新潟10.25だけです。感染症に詳しい大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長の安井良則医師は「インフルエンザの全国の定点当たり報告数は、前週と比較しても半分以下となりました。しかし、この第14週は学校や幼稚園・保育園などが春休みの時期と重なっています。インフルエンザ定点は小児科が多いため、長い休みの影響を受けます。流行の傾向は次の15週16週の数字を見ないとわからないでしょう。通常、インフルエンザは短期間に大きな流行の山を作ります。今シーズンは爆発的な流行はなかったものの、患者は長期に渡り出続けていたため、患者数はこの10年で最多となっています。本来であれば夏頃はインフルエンザの患者はほとんど出ないのですが、今後も要警戒だと思っています」