お悩みの内容
秋に出産予定です。姉の子どもが赤ちゃんだった時に「RSウイルス感染症」にかかって半月入院したことがあり「秋冬に乳児を育てるなら気をつけたほうがいい」と言われました。
赤ちゃんは生後しばらく病気しないと聞きましたが、RSウイルス感染症は例外なのでしょうか?

回答
RSウイルスは日本を含めて世界中に分布しているウイルスです。咳やくしゃみによる飛沫感染や、ウイルスが付着しているおもちゃや、コップなどを触ったり舐めたりすることで感染します。RSウイルスに感染すると、呼吸器に障害を起こします。潜伏期間は2日から8日、一般的には4日から6日で発症し、軽い風邪から肺炎のような重篤な症状を起こすことがあります。
特に気をつけなければならないのが、生後数週間から数か月の赤ちゃんがRSウイルスに感染することです。感染すると、気管支炎、肺炎などを起こすことがあり、1%から〜3%が重症化すると言われています。

成人の場合には、ただの鼻風邪で終わることが多く、RSウイルス感染症とは気付かずに乳幼児に接触してしまって、うつすことがあります。風邪をひいている成人の方は、0歳児・1歳児への接触は避けたほうがよいでしょう。
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参考資料:特別番組「知ってなっ得!感染症の予防 Vol.4 『妊婦と乳児に注意してほしい感染症』」
医事監修:三井記念病院 産婦人科部長 小島俊行氏・国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室室長 多屋馨子氏
医事監修:三井記念病院 産婦人科部長 小島俊行氏・国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室室長 多屋馨子氏