妊婦が風しんにかかるとどうなりますか?

お悩みの内容


妊娠中に風しんにかかると、おなかの赤ちゃんに大きな影響があると聞きました。詳しく教えてください。


回答

先天性風しん症候群(CRS)について

◇概要
 免疫のない女性が妊娠初期に風疹に罹患すると、風疹ウイルスが胎児に感染して、出生児に先天性風疹症候群 (CRS)と総称される障がいを引き起こすことがあります。

◇疫学
 風疹の流行年とCRSの発生の多い年度は完全に一致しています。また、この流行年に一致して、かつては風疹感染を危惧した人工流産例も多く見られました。風疹は、主に春に流行し、従って妊娠中に感染した胎児のほとんどは秋から冬に出生しています。流行期における年毎の10 万出生当たりのCRSの発生頻度は、米国で0.9 〜1.6 、英国で6.4 〜14.4 、日本で1.8 〜7.7 であり、国による差は殆ど見られません。母親が顕性感染した妊娠月別のCRS の発生頻度は、妊娠1 カ月で50%以上、2カ月で35%、3カ月で18%、4カ月で8%程度です。成人でも15%程度不顕性感染があるので、母親が無症状であってもCRS は発生し得ます。

◇症状
 CRS の3 大症状は先天性心疾患、難聴、白内障である。このうち、先天性心疾患と白内障は妊娠初期3 カ月以内の母親の感染で発生するが、難聴は初期3 カ月のみならず、次の3 カ月の感染でも出現します。しかも、高度難聴であることが多く、3 大症状以外には、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球など多岐にわたります。

◇風しん・先天性風しん症候群とは

◇感染症を動画で解説

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
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