ママ必見! 働くママの実態を人材派遣会社潜入取材!
〜理想は1年。3年以内の復帰が輝く秘訣!〜

働くママの実態を、2児のママであり再就職経験のある
子育て応援団スタッフママが潜入取材。

ママたちの離職期間 ほぼ半数は4年以内

 ママたちにとって、子どもが何歳のときに社会に戻るのかは悩むところではないでしょうか。平成18年版 国民生活白書によると、育児のために離職した女性のうち、1年未満で再就職する割合は13.3%、1〜4年未満での再就職が34.4%と、ほぼ半数が4年以内に再就職していました。

出典:平成18年版 国民生活白書「再就職へのニーズと現実」

 残りの半数は4年以上の離職期間ののちに再就職しているということになりますが、7〜10年未満が15.0%、10〜15年未満が12.8%と、長期間離職する女性も少なくありません。同じく平成18年版 国民生活白書によると、「育児期の女性の場合、再就職する希望はあっても実際の求職活動に至らないケースが多いことがある。つまり、希望する時期に再就職できず、離職期間が意に反して長くなっている女性も多いものと推察される。」との分析があります。

企業の半数以上が、1年未満の離職期間でもマイナス評価

 そして、離職期間がある就業希望者に対する採用側の評価に目を向けると、企業に対して、中途採用の際に前職からの離職期間をどのように評価するか尋ねたところ、「離職期間の長さによってはマイナスに評価する」と回答した割合が47.6%と半数近くを占め、「離職期間は評価に関係ない」と回答した割合(49.3%)とほぼ同数でした。

出典:平成18年版 国民生活白書「女性の再就職を妨げる壁の現状」

 そしてさらに、「離職期間の長さによってはマイナスに評価する」と回答した企業に、どの程度の離職期間でマイナス評価となるかを尋ねたところ、6カ月未満が21.5%、6カ月以上1年未満が34.9%と1年未満が半数を超え、比較的短い離職期間でもマイナス評価となることが判明しました。また1年以上2年未満との回答も31.7%を占め、合わせると9割近くの企業がブランクの許容範囲を2年未満と認識していることが分かりました。

出典:平成18年版 国民生活白書「女性の再就職を妨げる壁の現状」

 ただし、この質問は育児のために離職した女性に限定して行われたものではありません。その点を考慮しても、「離職期間に対する企業の厳しい認識は、女性の再就職にとって壁となる可能性が高い(平成18年版 国民生活白書)」ようです。

子育て応援団スタッフママの感想
 やはり離職期間が長くなればなるほど、ママたちの再就職にとって壁となる可能性が高いようです。では、ママたち自身は出産後の再就職時期について、どのように考えているのでしょうか。「子育て応援団 輝くワーママ応援プロジェクト」のアンケートで「仕事をしていないが、今後する予定である」人に聞いたところ、1歳までに復帰したいと答えた人はわずか11%、残る84%は1歳以降小学校卒業までに復帰したいという回答でした。(測定期間2014年10月2日〜2015年1月31日※有効回答数236)

 企業側の約半数がブランクの短い、即戦力となりうる人材を求める傾向があるものの、今後働きたいと考えているママたちの多くは、ある程度の期間をしっかりと子育てに費やした後に復帰したいと望んでいるようです。



 また、同じく「仕事をしていないが、今後する予定である」人に「今後お仕事されることを考えたとき、何か不安なことはありますか?」と聞いたところ、4%の人がブランクについて不安であると答えました。その中には、「ブランクが空きすぎ、職場復帰も自信がなくなってきました。」(ようこさん、28歳)、「ブランクがあると、ついていけないんじゃないか。」(やんさん、37歳)、「仕事ではブランクがあるので慣れるまで時間がかかりそうで不安。」(ほまままさん、29歳)などの意見がありました。



ブランクの乗り越え方 先輩ワーママにインタビュー

 そこで、子育て応援団は先輩ワーママにインタビューを実施。先輩ワーママたちはブランクをどう乗り越えたのでしょうか。2つのケースを紹介します。

先輩ワーママYさん 1年以内に復帰したケース
・・・1度目の復帰時期:第1子出産11カ月後、2度目の復帰時期:第2子出産7カ月後

 第1子出産後、第2子出産後ともに、早め復帰を心がけました。採用する企業側の立場で考えたときに、ブランクが短い方がいいのではと考えたからです。また、住んでいる地域は待機児童が多く、しっかり働いていなければなかなか保育園に入ることができません。そのため、2度目の復帰は上の子どもが保育園に入園するタイミング(第1子4歳、第2子7カ月)に合わせて決定しました。

 早めの復帰を心がけたおかげで、やはり仕事の感覚は戻りやすかったですね。就職活動中も、ブランクが短いことがプラス評価されると感じました。ただ、どうしても子供と過ごす時間は少なくなってしまいました。上の子が小さい頃は公園や地域のオープンスペースに連れていって、色んな刺激を受けさせることができましたが、下の子とはそういった時間が持てなかったことが残念でした。

先輩ママMさん 1年以上のブランクののち復帰したケース
・・・1度目の復帰時期:第1子出産1年半後、2度目の復帰時期:第2子出産3年後

 第1子出産後は、1年半の産休育休取得後に復帰。産休に入るまでは毎日こなしていた仕事なのに、復帰時にはほとんど忘れてしまっていて、一から覚え直しのような状況でした。しばらくは業務をこなすスピードも思うように上がらず、もどかしく感じました。

 第2子出産の際に職場を退職。しばらくは働きに出ず、子どもとゆっくり過ごしたいと考えました。子どもと一緒に習い事に通ったり、お出かけしたりして、子どもたちとの濃密な時間を過ごすことができました。

 2度目の復帰(再就職)を考え始めたころには3年というブランクがあり、特にこれといった資格がない自分にいったい何ができるのかと不安だらけでした。まずは社会に出ることをしようと、自治体が実施していたスキルアップ研修を約1年間受け、ワード・エクセルなどを学び直しました。その研修で「働く」という感覚に近いものを思い出せたことで、2度目の復帰をするための心の準備ができました。研修を受けずに復帰していたらかなり苦労していたのではと思います。

子育て応援団スタッフママの感想
 1年以内に復帰したYさん、3年のブランクの後に復帰したMさんともに、それぞれメリットとデメリットを感じたようです。出産にまつわるブランクは女性にとっては避けては通れない問題とはいえ、やはりママたちにとって悩ましい問題には変わりありません。

 最後に、企業とも働きたいママたちとも向き合う機会のある、総合人材サービス会社キャリアプランニング・マネジャー皿田由美さんに、理想の復帰時期について聞きました。

早め復帰が難しければ、3年以内の復帰を目標に

 派遣の場合は即戦力を求められることが多いため、ブランクが開きすぎているとお仕事を紹介しづらくなる場合もあります。企業側も3年以上ブランクが開いている場合は採用に消極的になることが多い印象ですから、やはり理想の復帰時期は1年以内といえるでしょう。ただ、お子さんがいらっしゃるママたちは預け先の確保、ご家族の協力が得られるかなど、状況によっては早めの復帰が難しいケースもあります。そういった方は、3年以内の復帰を目標にされて、働きに出るための環境を整えることをおすすめします。また、働く側であるママたちも、ブランクが長ければ長いほど、再就職に不安を抱いていらっしゃる方が多いようです。そういった場合は、まずは条件を絞らずに「とにかく社会に出てみる」という方法もあります。直近で働いていた実績があれば、それが短時間・短期のお仕事であっても「ブランクなし」と企業は見てくれますし、時間的に負担が少ない仕事であれば、ママにとってもお子さんにとっても本格的な再就職に向けてのシミュレーションができるいい機会になるのではないでしょうか。
 
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