妊娠期間中に気をつけたい感染症は?

お悩みの内容


 来年2月の出産に向けて情報収集しています。妊娠中に風しんにかかるとお腹の赤ちゃんに影響があることを知りましたが、その他にも気を付けたほうがいい感染症はあるのでしょうか?



回答

 風しんに感受性のある妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、出生児が先天性風しん症候群(CRS)を発症する可能性があります。

 CRSの3大症状は先天性心疾患、難聴、白内障です。このうち、先天性心疾患と白内障は妊娠初期3か月以内の母親の感染で発生しますが、難聴は初期3か月のみならず、次の3か月の感染でも出現します。しかも、高度難聴であることが多く、3大症状以外には、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球など多岐にわたります。

 男女ともにMRワクチン(麻しん・風しん混合ワクチン)を受けて、まず風しんの流行を抑制し、女性は感染予防に必要な免疫を妊娠前に獲得しておくことが重要です。

先天性風しん症候群について詳しくはこちら

 また、風しんのほかに気をつけなければならない感染症として「トキソプラズマ」「サイトメガロウイルス感染症」「単純ヘルペスウイルスによる感染症」「梅毒」などがあります。これらの5つの感染症は頭文字をとって『TORCH(トーチ)症候群』と呼ばれています。


TORCH(トーチ)症候群について動画で解説しています。詳しくはこちら

「発疹をともなう感染症」でも妊婦が気をつけたい感染症について動画で解説しています。詳しくはこちら

(風しん・先天性風しん症候群について)
参考資料として:
・国立感染症研究所ホームページ
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

(TORCH症候群について)
参考資料として:
特別番組「知ってなっ得!感染症の予防 Vol.4 『妊婦と乳児に注意してほしい感染症』」
(医事監修:三井記念病院 産婦人科部長 小島俊行氏・国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室室長 多屋馨子氏)
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