ロタウイルス感染症 2月下旬から急増 4月頃流行のピークと予想

図.ロタウイルス感染症 流行のようす<br />監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏 図.ロタウイルス感染症 流行のようす
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
 1月に入って増加傾向が続き、2月下旬から急増してきています。今年も例年と同様に4月頃に流行のピークを迎えると予想しています。好発年齢は乳幼児で、特に1歳児に多く、年齢が上がるにつれだんだんと減っていきます。2歳未満の時期に感染するともっとも重症化しやすいといわれています。乳幼児の育児にかかわっている方は特に注意が必要です。

地域別情報

 2/26〜3/4(第9週)の速報データによる、定点当たり報告数、多い順
 宮崎県
 広島県
 岐阜県
 愛知県
 佐賀県

感染経路

 感染は糞口感染で、主な感染経路は間接接触もしくは直接接触による感染です。また、半数近くに気道症状がみられることや、り患率の高さから気道感染(飛沫感染)の可能性も考えられます。

症状

 おう吐、下痢、発熱の3つが主な特徴です。

 潜伏期間はおよそ2日で、典型例では病初期におう吐と発熱がみられ、続いて下痢が始まります。

・おう吐…特徴的症状で、突然起こり、これを契機に医療機関を訪れるケースが多く見られます。通常、おう吐は発症1〜2日目にみられ、3日目以降少なくなります。経過中の総おう吐回数は乳幼児では5〜6回を超えることも多くあります。

・下痢…水様性から泥状です。患児の半数近くにみられる白色〜黄白色便が特徴的です。

・発熱…2日を超えることは少なく、多くが半日〜1日です。最高体温は40.2℃に達することもあり、39.1℃以上が14%に、38.0℃以上が65%にみられます。

治療

 特異的な抗ウイルス療法はありません。対症療法が中心となり、おう吐や下痢に伴う脱水や電解質異常に対して経口または経静脈的に補液が行われます。

予防

 予防には、任意予防接種としてロタウイルスワクチンがあります。

 ロタウイルスワクチンは、1価ロタウイルスワクチンと5価ロタウイルスワクチンの2種類が日本国内において認可されています。

ロタウイルスワクチンについて詳しく見る

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
 
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