ロタウイルス感染症は4-5月の流行のピークに向かって増加と予想

図.ロタウイルス感染症 流行のようす<br />監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏 図.ロタウイルス感染症 流行のようす
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
 春休みに入ってほとんどの感染症の患者数が減少している中、ロタウイルス感染症の報告数は減少していません。第7週(2月13日〜2月19日)以降、4週連続で急増した後、前週と横ばいになっています。新学期が始まる4月以降、5月の流行のピークに向かって再び増加するものと予想されます。特に2歳以下の育児をされている方には注意が必要です。

地域別情報

 2017年第10週(3/6〜3/12)の速報データによると、定点当たり報告数が最も多いのは群馬県、次いで香川県、福島県、鳥取県、佐賀県の順となっています。

治療

 特異的な抗ウイルス療法はありません。対症療法が中心となり、嘔吐や下痢に伴う脱水や電解質異常に対して経口または経静脈的に補液が行われます。重症度により経口補液のみでよいか、輸液が必要であるかを判断します。一般的に、軽度の脱水には経口補液が中心となり、中等度以上(5%を超える体重減少)の脱水例は輸液を要することが多く、入院治療を考慮します。

 薬物療法としては、下痢に対して整腸薬(乳酸菌製剤など)が用いられます。下痢が長引き、二次性乳糖不耐症の疑われる乳児には乳糖分解酵素製剤が用いられます。

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監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2017/4/7
 
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